初診の日②
カフェにいても、なかなか落ち着くことは難しかった。当時はまだ世の中にスマホは無く、ガラケーの時代。
そろそろ良いかな?と思う頃に病院へ戻った。
待合にはまだ人がたくさん。
ようやく呼ばれた。
診察室には、若くて笑顔の男の先生が座っていた。
私のマンモグラフィーの写真もあった。少しのやり取りの後、驚いたことに、その場で超音波検査が始まった。そして、針生検。
皮膚を少し切開し、太い針で細胞を取り、検査をしてもらう。
かなり時間がかかった。
終わると看護師さんが丁寧にガーゼを当ててくれた。
気付くと病院の中は静かで、21時近く。
こんなに遅くまで、先生も看護師さんもやってくれるなんて…
そして疲れ切った私に、大丈夫?と声までかけてくれる。
優しい先生たちだった。感謝…